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世界陸上北京2015 男子10000m決勝 超人モハメド・ファラー驚異のラストスパート

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10000m決勝 超人モハメド・ファラー驚異のラストスパート

モハメド・ファラー選手(ナイキ・オレゴン・プロジェクト

モハメド・ファラーは、イギリスの陸上競技選手、専門は中長距離走。ソマリア出身。北京オリンピック男子5000mイギリス代表。2007年全英選手権5000mおよび2003、2005、2007年全英室内選手権3000m優勝者、ナイキ・オレゴン・プロジェクト所属。

ナイキ・オレゴン・プロジェクト(英語:Nike Oregon Project)とは

ナイキ社によって、アメリカ合衆国の長距離走選手強化を目的に、本社を置くオレゴン州で2001年に設立された陸上競技チームである。元マラソン選手のアルベルト・サラザールがヘッドコーチを務めている。

元マラソン選手のアルベルト・サラザール氏とは

アルベルト・サラザール

1970年、80年代にマラソン界を席巻した名ランナー。瀬古利彦のライバルだったこともあり、覚えている人も多いだろう。 ロンドン五輪でサラザール氏は「名将」という称号を手に入れた。男子1万mでモー・ファラー(英国)とゲーラン・ラップ(米国)の2選手が金銀を獲得したが、彼らを指導するのがサラザール氏だ。ファラーは5000mでも金メダルを獲得し、2冠。ラップの銀は米国人選手としては1984年メキシコ五輪以来という快挙だった。 ロンドン五輪以前のサラザール氏の功績を振り返ると、大阪世界陸上女子1万mカラ・ガウチャー(米国)の銅メダルが特筆できるものだろうか。大阪のレースは、ここ最近の長距離レースのトレンドともいえるラストのスプリント勝負だった。はっきりとは覚えていないが、スローペースで最後600mほどまで行き、スピードに勝るアフリカ勢がラストで差すという展開。3番手争いをしていたガウチャーは粘って3位を死守し、米国にメダルをもたらした。 大阪でメダルを獲得し、「米国長距離界に光を差した」子弟は、翌年の北京五輪1万mでもメダル獲得に照準を当てる。しかし「大阪の二匹目のドジョウ」を狙いすぎたあまり、戦略ミスで自滅。ガウチャーに変わって自己ベストを出した米国のシュレイン・フラナガンが銅メダルを獲得している。 サラザール・ガウチャー子弟の戦略は「大阪と同様、最後まで粘ってラストで差す」というもの。大阪と同じ展開を想定し、ラスト力をあげる練習に注力していた。だがレースはラスト勝負を嫌ったキプラガト(オランダ)が最初からガンガン引っ張るという、世界新記録ペースの超高速レース。予想は外れた。 「あのペースでいける練習もしていたのに、メンタル面がついていけなかった」とガウチャーは振り返る。(思っていたのと違う、ラストで差すはずだったのに)。ガウチャーの頭の中ではそんなことが浮かんでいたはずだ。なんとか自己ベスト30’55″16を出したものの9位と惨敗。ライバルのフラナガンがメダルを取ったのも、ガウチャーには堪えた。北京後、ガウチャーはかなり落ち込んだという。 「パニックになり、思うように走れなかった」 「私だって30分30秒で走れる力はあるのに」 悔しさをにじむコメントが痛々しかった。 大阪の成功、北京での失敗から、サラザール氏が得たものは大きかったはずだ。 長距離レースは水物。いくつものレースパターンを想定し、練習を行う。どんなペースでも着いていける、もしくは時には先頭に立ってレースメイクをできる選手を育成する。フィジカルだけではなく、メンタルでも120%の状態で送り出す。北京での苦い経験からそんなことを掴んだのではないだろうか。 ロンドン五輪男子1万mのファラーとラップは、スタートから終始リラックスしたフォームで後方につけていた。大舞台だと緊張のせいか、先頭に出て引っ張ったり、集団の中で無駄な動きをしたりする選手も見られるが、2人はじっくりと「その時」を伺っていた。ロンドンは「想定プランA」の超高速サバイバルレースではなかったため、「想定プランB」のラスト勝負に彼らは備えた。 集団はラスト2周を過ぎても動かない。ラスト600mでファラーが初めて先頭に立ち、「よーいドン」に。ラストでラップが2位にあがり、ワンツーフィニッシュ。見事な勝利だった。 サラザールは言う。「すべては戦略、ストラテジーだ」と。レース戦略を練るのはコーチの仕事。実践するのが選手だ。彼らは過去のレースを何度も一緒に見て、無駄な動きやレース中の悪い癖などを分析し、いかに戦略に沿った走りをできるか何度もイメージトレーニングしたと言う。まさにレース前からの徹底的な戦略の勝利と言える。 そして今回の勝利の裏には、ガウチャーの成功と失敗があるだろう。もし北京五輪が大阪と同じような展開でラスト勝負になっていたら、もしガウチャーが北京で好成績を挙げていたら、ロンドン五輪での2人の活躍はあり得たのだろうか。 コーチも失敗する。そして名将は失敗を必ず次の成功の糧にする。そう思う。

 

まとめ

世界陸上北京2015 男子10000m決勝 超人モハメド・ファラー驚異のラストスパート!!!

箱根駅伝で活躍した有力日本人選手村山謙太(旭化成)鎧坂哲哉(旭化成)設楽悠太(HONDA)をも1周・2周差をつける驚異差。

実力ありスピードありメンタル面の強さ更なる超人モハメド・ファラーから目が離せません。

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